2007 岐阜県立可児工業高等学校 ソーラーカー製作 レポート その2

 

                                               岐阜県立可児工業高等学校 機械科 市橋栄治

 3. 製作のつづき タイヤのスカート部の製作


製作レポートその2として、タイヤのスカート部の製作レポートを報告します。

その前に、“水に浮くスチロール用パテ”を紹介します。

 

住友3M社製 スコッチライト グラスバブルズ と ブレニー技研社製 GM−1508 どんぐりコロコロ 混ぜ合わせて作ります。グラスバブルズとエポキシ樹脂との混合比は、用途に応じて変化します。

右の写真は、グラスバブルズとエポキシ樹脂を混ぜたものです。写真の左側は、グラスバブルズの量が多いもので、表面に艶が無く軽量化向きです。

 右の写真は、グラスバブルズとエポキシ樹脂を混ぜたものです
写真の左側は、グラスバブルズ量が多いもので、表面に艶が無く
軽量化向きです。



パテの大きさは、紙コップの底の大きさと同じです


写真右側は、グラスバブルズの量が少なく、エポキシ樹脂の特徴である艶があり、後処理がいらないぐらいです。

パテの大きさは、紙コップの底の大きさと同じです。


4.9g

16.2g


重さは、左の写真のとおりです。

非常に軽いパテができます。


 なんと言っても、このパテがどちらとも水に浮いてしまう。

水に浮くということは、比重が水より軽いということであり、肉盛り用パテとしては、非常にありがたい存在ではないだろうか。しかも、スチロール等の素材を溶かす有機溶剤が入っていないということは、どんな素材にもこのパテは応用できることになる。

このパテを使いキャノピーの凹凸を平面にしたのが下の写真です。






ソーラーカー タイヤスカートの製作

「※ネ※イトフォーム スーパーEI」を使いスカート部を製作した。

「※ネ※イトフォーム スーパーEI」は発泡体であるため、圧力をかけると、気泡が潰れ写真のように曲面が作れる。

写真は、後輪のスカート部の側面部分で、所定の形状に曲げて作ったものです。


2枚あわせて、ボンドで接着。


前輪部も同様に曲げて製作しました。


接着の後、この「※ネ※イトフォーム スーパーEI」の良さが発揮されます。それは、サンドペーパーを使い、好きな形状に成型するだけでOK!

削りやすく、しかも表面が滑らかになり、“申し分なし”という感じです。





 またこの工法で素晴らしいのは、ベースの形だけしっかりと取り、後は大体の形を積み上げ、

カッターナイフ・サンドペーパーを使い、任意の形状に仕上げることができることです。

何度も何度も作り直して形状を確立する必要が無く、現状にあった形を見出しながら完成に近づくことができる。

しかも形状の追加・削除が容易にでき、隙間が開いたら上記で報告した“パテ”を使用すれば素晴らしい形状ができる。

我ながら、素晴らしいと“自画自賛”している、今日この頃・・・・・・。


                  レポート3 へ 続く・