岐阜県立可児工業高等学校 機械科 市橋栄治
補修編 鈴鹿ソーラーカーレースまで10日 本校内で走行練習中、最悪な事態が
平成19年7月23日 本校内で走行練習中、最悪な事態が起こった。
フロントサスペンションの溶接部分が破損し、コントロール不能となり本校内の自転車置き場の支柱に衝突・破損した。このとき、絶望感を覚えた。しかし鈴鹿ソーラーカーレースまで10日程ある。直すしかない。
破損した部分を成型し、カネライトフォームを形状にあわせ切り出し、接着した。
心材がカネライトフォームということもあり、破損部分は衝撃が加わったところだけで、あと他には影響は無かった。このとき、カーボンファイバーや、グラスファイバーを使いボディを作っていたら・・・・・・ 補修など出来なかったかもしれない。最悪の場合、最初から作り直しかもしれない。
カネライトフォームを接着した後、形状に合わせて成型。
下の写真のように、グラスバブルズとエポキシ樹脂を混合した特製パテを使い、へこんだ所へ、肉盛りをした
肉盛りをした後、サンドペーパーで仕上げた。カネライトフォームの所は、“どんぐりコロコロ GM-1508”を2度塗りした。
上の写真は、塗装をした状態で、パッと見ただけでは補修したとは思えないほどで、満足している。
今回、この最悪な事態が起きたことにより、改めてこの“市橋工法”の素晴らしさを実感した。
なぜなら、これだけの補修をたった3日間で出来たことです。
前に述べたように、カーボンファイバーやグラスファイバーで作ったボディだとここまで綺麗には行かないと思うし、なんと言っても工期が非常に短く、簡単に補修が出来ることが、身をもって体感することが出来た。
恥ずかしながら、“自画自賛”してしまう。